新型コロナワクチン接種の優先順位について

  ワクチン接種がいよいよ現実味を帯びてきたので、接種の優先順位について考えてみました。


政府の発表した優先順位は次の3段階です。


 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html


 新型コロナウイルス感染症患者等に頻繁に接する医療従事者等

 高齢者

 基礎疾患を有する方や高齢者施設等において利用者に直接接する職員


私は高齢者(政府発表では②です)と基礎疾患のある人を第一にすべきだと思います。その中でも介護を受ける人を最優先することが必要です。


仮にエボラのように致死率が高く、子供ばかりが死亡する病気だったらどうでしょうか。


誰よりもまず子供に接種するべきだと、誰もが思うでしょう。


幸いコロナは一般にはエボラ致死率は低いですが、高齢者と基礎疾患のある人に限れば、とても恐ろしい病です。まず彼らを守ることが最優先ではないでしょうか。


こうしたハイリスクの人たちへの接種が進めば、重症者と死者が劇的に減るはずです。これによって医療関係者の負担は大きく低下するでしょう。


なお、高齢者に基礎疾患のある人を加えた理由ははっきりしています。ともに感染したら重症化、死亡リスクが高いからです。若くても基礎疾患のある人を後回しにする理由はありません。


また介護を受ける人は、一段と脆弱なのに自分で命を守ることができません。誰よりも早く接種を受ける権利があると思います。


第二番目は医療関係者(政府の優先順位では①)とし、さらに「感染者患者等に接する可能性のある」医療従事者プラス高齢者等の介護にあたる人(政府の優先順位では三番目)をここに加えるべきです。

理由は次の通りです。

まず、「接する可能性のある医療従事者」の幅を拡げないと医療界全般の協力が得られません。開業医、コロナを受け入れていない病院スタッフ、受け入れている病院の他病棟のスタッフも優先的に接種を受けるべきです。


ます開業医に接種しないと、コロナ対策に協力が得られません。

「感染したかな?」と不安になったら、私たちはかかりつけのお医者さんに行きます。多くは開業医です。開業医が感染を恐れていては相談に乗れません。


現在コロナ感染者を受け入れていない病院でも同じことが言えます。またこうした病院に感染者受け入れを求めるには、スタッフへの優先接種が不可欠です。


またコロナを受け入れている病院同じ病院内でも、他の病棟のスタッフの協力を得るには、優先接種が必要です。


要するに医療界全般のパワーを対コロナに動員するには、接種を「今直接関わっている人」に限定していてはダメです。


日本では病床もスタッフも余っているのに、ごくわずかのスタッフしかコロナ対策に当たって疲れています。皮肉なことに圧倒的多数のスタッフは(コロナを恐る)患者離れのため仕事がなく、医療機関は経営危機に陥っています。


医療界全体をコロナと闘えるように準備することは、絶対的に必要なことです。


さらに、第二のグループに「介護関係者」を加えることは、ハイリスクの人々を守るのに不可欠です。


重症者、死亡者の多くは介護される高齢者や基礎疾患のある人です。後を絶たない介護施設での集団感染(みな職員からの感染です)を根絶するには、介護職の人たちも優先的に接種を受けるべきです。


私は第三番目に、「ハイリスクの人と同居する人たち」を加えるべきだと思います。


今、高齢者や病人と同居する人たちは、とても困難な状況に置かれています。家族が発熱したら、どうしたら良いのか、答えはどこにもなく「家庭内で気をつけろ」と言われるばかりです。


本来は介護職の人たちと同様、第二番目に接種を受けるべきです。でもその数が多いために第二グループの接種が遅れては困るので、やむを得ず第三のグループとしました。


整理すると、私の提案はこうなります。

 高齢者と基礎疾患のある人

中でも要介護の人を最優先とする


 新型コロナウイルス感染症患者等に接する可能性のある医療従事者及び介護関係者


 高齢者および基礎疾患のある人と同居する人


皆さんも、考えてみてくさい。国民一人一人に関係のあることです。

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