検査拡大で露呈した医療のエゴとゼロサムゲーム

ようやくPCR検査を拡大の動き

検査をようやく強化する方向に(あまりにゆっくりではあるが)、政治が動き出した。


相変わらずこれまでの責任を回避しながらとか、いろんなごまかしを孕みつつの転換で、それはそれで腹が立つけれど、それはここでは触れないことにしよう。


なぜか及び腰の医療関係者のコメント

検査数を増やす話になると、やたらに医療関係者が反対する。反対と言っても最初に「歓迎する」と言いつつ、そんなに増えたら医療機関がパンクするからゆっくりやれという、いわばホントは嫌なんだという感じのコメントだ。


一言でいうと、これは政府が医療に金を回さないという環境のもとで、医療関係者と市民が対立している構図だ。


市民はコロナかなと心配になれば検査してほしい。医者はそんなのまで相手にしていたら病院がパンクすると心配する。


解決は簡単で、医療に金を投じれば良い。医療機材、人員、施設など、時間はかかるがカネがあればいずれ解決する。


貧しい家庭では夫婦喧嘩が増える。夫婦のニーズがゼロサムゲームになるからだ。所得が増えれば多くの問題は解決する。これと同じだ。


厚労省の規制も一因

多分もう一つ問題がありそうで、それは厚生労働省の規制だ。日本のお役所はなんでも規制する。特に医療は公的保険が絡むので役所が全て規制しないと気が済まない。


検査でも「保健所がパンク」とか「検査機関の能力を超えてる」とか「機器が不足」というが、保健所を通さないやり方はあるし、民間の検査機関もある。検査キットにはいろいろあるし、商売になるので世界中のメーカーが参入したがっている。そんなことはコロナ危機の初めから言われてるのに、役所が首を縦に振るまで何も動かない。


話が広がってしまうので、この規制問題もここではひとまず置いておこう。

 

ゼロサムゲームの話に戻る。

 

与えられた環境に閉じこもる専門家会議
人間は皆自分の置かれた環境を変えようとは思わない。居心地がいいし環境を変えるのは大変だ。その環境の中で考え行動しようとする。専門家会議のメンバーは医療機関関係のものばかりだ。


彼らは病院や医療機関を守りたい、だから検査の拡大にずっと反対だった。「誰でも検査できるようになったら患者が増える」「そうしたら医療崩壊する」と言い続けてきた。そして「医療崩壊したら誰も見てやれん」と国民を脅して「検査を受けさせてやる」範囲を極端に狭くしてきた。


医療崩壊を防ぐのが目的なのか、国民の命を守るのが大事なのか、専門家会議の話を聞いていると分からなくなる。

 

「検査に金を!」医療関係者と市民は声を一つに
医療関係者と市民の目的は、本当は一致しているはずだ。一人でも多くの命を守る事だ。


それを常に思い出してほしい。そうすれば今必要なのは市民に検査自粛を求めることではなく、政府に金と人と機器を求める事だとわかるはずだ。


それも危機の最中なのだから、金額や人数を示し「検査を最低10倍にする必要がある。そのためには予算や人員、危機をX 倍にする必要がある」「これこれの規制は臨時に無効化しろ」とはっきり要求すべきだ。


軍事的な例えはあまり気が進まないが、他にいい例が浮かばないので、思いついたままに書く。弾薬が不足したら本部に弾薬を要求すべきだ。前線に「弾打つな」と要求するのは全く愚かな行為だ。コロナに勝つために、医療関係者と市民は声を一つにして検査の10倍増を求める


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