緊急事態宣言2は、ハイリスクな人たちファーストで
昨日の安倍首相の記者会見を見て、あと1月生き延びるにはどうするか、呆然としている人も多いと思います。
ハイリスクグループの一員として感じたのは、首相は私達のグループつまり入院している人、高齢施設あるいは介護施設に入所している人の不安には関心がないか、気がついてないということでした。死者の8割は高齢者であり、有病者を加えれば95%以上に上るでしょう。これを忘れて欲しくなかったので、残念です。
ハイリスクな人間にとっては、感染イコール死に直結するかもしれません。
その中でも一番怖いのはハイリスクでさらに自分を守れない人たちです。幸い私はそうではありませんが、自分が入院していたり施設に入所していたらどうだろうかと想像すると恐ろしいです。医者や介護スタッフに命を預けているのに、彼らが感染していたら、どうしようもありません。
実際、死者のうち少なくない人たちが施設や病院の集団感染の犠牲者です。集団感染の経過報告を読むと、これでは入院患者や入所者を守れるはずはないと思います。スタッフが発熱して4日間経ってから検査し、陽性と分かってから患者やのスタッフを検査しています。
千葉の障害者入所支援施設で95人の集団感染が発生した時、千葉県知事は「起きてはならないことが起きてしまった」と述べましたが、千葉でも全国でも、その後も集団感染が頻発しています。いずれの施設や病院でも現場の職員は感染予防に必死だったと言われており、問題は現場にではなく、政府の対応にあると思います。
政府はハイリスクな人々と彼らを支える人たち(これには有病者や高齢者と暮らす家族も含まれます)を全力で応援すべきです。定期的なそして優先的な検査、十分な資材と予算、そして人員の手配をぜひお願いしたい。
これは「医療崩壊」を避けることにもつながります。医療関係者が感染から守られ、重症者は大幅に減る(つまり病床に余裕ができる)からです。これによってリスクが低い人たちの活動規制を緩和することも容易になり、最もリスクの低い子供たちの学校再開も早まるでしょう。
コロナ対策は、ハイリスクな人たちをしっかり守ることを優先すべきです。
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