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正座は日本の伝統にあらず?

「伝統」と信じているものの多くは明治以降にできたものが多い。その中でも、「正座」の歴史は、歴史と言えないほど短いようだ。 正座を扱った学術論文としては、最新のものと思える論文を見つけた。https://konan-wu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1503&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1これによると、正座が一般化するのは早くても明治後期のようだ。武道で「正座」が受容されたのは第二次大戦から戦後にかけてであり、「正座」という言葉に至っては戦後のものだという。 たしかに昔の肖像画は胡座が通常であり、千利休肖像画は立膝のように見える。「正座」は江戸時代に屈従を示す姿勢として定着したものらしい。長期の「正座」を強いることは、明治中期でも拷問に等しいとみられていたという。 ついでながら、和服の今の形が定着したのも大正後期から昭和にかけてだそうだ。それ以前は上層の女性は下半身を締め付けず裾を引きずっていた。階層を問わずくるぶしまでのタイトスカート型「おはしょり」が普及した時期は、「正座」の成立期と一致している。 「正座は拷問だ」と思うのが、むしろ伝統にそった感情らしい。

アフリカへの大量貸付けを再考する中国

https://www.economist.com/…/china-is-thinking-twice-about-l… アフリカに巨額の貸付け、そう簡単ではありません。中国・アフリカ双方とも、ちょっと立ち止まる時期にきているという記事です。 スリランカが、債務延滞のために港湾を中国の租借とされてしまったことで、アフリカ側は警戒を強めています。 他方、中国側も慎重になっています。債務返済の停滞、建設したインフラのメンテ問題、公共部門の腐敗etc 80年代に西側が悩んだ問題に、今度は中国が直面しているようです。 中国が追加融資にあたって腐敗問題の解決を求め、「まるで世銀との交渉のようだ」ったという下りには苦笑いしました。 記事にはありませんが、中国の経常収支が悪化傾向にあることも影響を与えるでしょう。採算を度外視して大盤振る舞いをするのは難しくなっているはずです。