トランプ勝利の意味すること

トランプ勝利。

ほぼ五分五分(どちらが勝っても誤差の範囲)と理解していたので驚きはない(「予想外」という報道はなにを根拠にしていたのか理解しにくい)。

とりあえずその意味について整理したメモ:

1  グローバリゼーションの終焉
80年代から世界に広がった経済的なグローバリゼーションはピークを過ぎ衰退を始めた

反動として自由貿易が批判され、保護主義、国益主義、新重商主義的競争を訴える声が強くなるだろう

2「普遍的価値」が世界的規範の位置を失う
グローバリゼーションと連動して90年代からは「人権」「民主主義」「自由」などの「普遍的価値」が世界を支配し、逆らう国には強制された。

これからは「アジア的」や「アフリカ的」など「ナントカ固有の」民主主義が称揚され、独裁や人権侵害に対する国際的抑止は大幅に低減することになるだろう

3 多極化に対応する新しい世界秩序へ
グローバリゼーションと普遍的価値を主導して来たのはアメリカだった。それはまたアメリカの国益にも合致したからだ。でもその時代は終わった。

アメリカは自国中心の世界秩序を押し付けることをやめ、多極化に対応する新しい世界秩序を認めることになるだろう。

その代わり、アメリカは世界秩序の維持コストを分担することを求め、自国の利益をあからさまに求めるようになるだろう
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これらは私たちは高齢者にとっては、新しいことではない。戦後、1は70年代まで、2は80年代までひろく見られたことだ。

経済も政治も上昇下降を繰り返す波のようなものだ。上がったものは下がる。

でも同じところにはけっして戻らない。その違いは3、つまり覇権システムの変化が影響するからだ。

さて、自立を求めるひとびとは、グローバリゼーションと闘い、その際普遍的価値を掲げてきた。

これからも普遍的価値を求めなければならないが、他の国家の応援(国際的圧力)をあてにできなくなりそうだ(そのかわり国家間の分裂を利用できるかもしれない)。

日本では固有の問題として、反米を掲げた排外的愛国主義という、新しいそして強力な悪魔が頭をもたげてくるだろう。

さて、私たちはどちらを向いて、なにを信じて歩いていくべきなのか。多くの人たちと一緒に考えていきたい

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